Vlog Magazineに届いた一通のDM。

そこには、「”Crahs”というバンドが出しているVlogを紹介してほしい」という想いが綴られていました。
「わざわざ”他人”のVlogを紹介してほしいとは何事だ?」と思いつつ、そのバンドのVlogを覗いてみることに。

そこには、1,000人以上のVlogを見てきた筆者でも見たことのない「Vlogのカタチ」がありました。
胸がばくばくし、ぜひ紹介したいと思ったその瞬間、筆者はある企画を思いつきました。
それは「実際の視聴者である、うたこさん(DMをくれた方)に取材して、Crahsさんの魅力を聞きだす」というものです。
このことを、早速うたこさんにお願いしてみたところ、快諾して頂けたのでこの記事が実現しました。
さて、前置きが長くなりましたが(笑)、Crahsさんが発信するVlogとはなんなのか?その魅力に迫っていきましょう。


バンド「Crahs」が発信する「Vlog×ミュージックビデオ」とは?

※本編に入る前に、「Crahs(読み:クラス・意味:暮らす)」というバンドについて、簡単にご紹介していきます。
以下、公式HPより抜粋致しました。
東京を中心に活動するポップバンド。
モノづくりは、音楽だけに限らず、アパレルや生活雑貨からライブ空間、ライフスタイルまで。
自分たちをワクワクさせる、音楽と共に暮らす日々をDIYで作りながら活動中。
参照:Crahsオフィシャルサイトより
- ライブ
- ものづくり
- SNS発信
などなど、ミュージシャン・クリエイターなど様々な顔をもつ、ポップバンドです。
また、リーダーの久保卓人(くぼたくと)さんは、システムエンジニアとミュージシャンを兼業で行うなど、「就職=バンドを辞める」という常識を覆す、まさに”イマドキ”な生き方をされています。
2018年になりました。明けましておめでとうございます。今年も頑張って行くぞと意気込んでいるところです。4月には僕の誕生…
Crahsは今の形になる前に、パンカホリックスというバンドで活動されていました。私が出会ったのはCrahsに改名してからなのですが、CDやMVの音楽制作の他にデザインフェスタにハンドメイドバッグやアパレルなど作家活動も精力的にされています。
Vlogを始める前にVo./Gt.の久保卓人さん(以下、卓人さん)は毎朝作曲配信だったり、Dr.の久保健人さん(以下、健人さん)は趣味の延長でラジオを隔週で配信していたりなど、バンドマンってこんなこともするの!?と驚くことも多々あります。
都外に暮らす私にとって、Crahsをより身近に感じられる場所
今回は、取材のご承諾ありがとうございます。
こちらはただの素人で、取材というお話も本当に初めてなのですが、Crahsさんの魅力を十分に伝えられるか心配です。
しかし、Crahsは私にとって音楽だけじゃなく、唯一無二の大切な存在なので、こんな拙い私でもお力になれるのでしたら、是非とも宜しくお願い致します…!
(すごい、文面から熱量が伝わってくる・・・)
僕自身、このような取材は初めてなので、不慣れなところはありますが、よろしくお願いします!
※今回はメールで取材のやり取りを行いました。
よろしくお願いします!
さて、さっそく質問なのですが、Crahsさんを知ったのはいつ頃ですか?
正直あまり覚えておりません(笑)
出会ってから、Crahsに恋に落ちるまでそう時間がかからず、それからと言うものの、かなり濃ゆい時間を過ごさせていただいたので。
初めて直接お会いしたのは、2016年の暮れ。Crahsの渋谷マウントレーニアホールでのワンマンライブでした。とっても緊張し、整理番号が後ろの方にも関わらず、1時間ほど前から待機していたのを覚えています。
直接お会いしてからは3年ぐらい経つのですね。ライブにはよく行かれるんですか?
行っていましたね!20回は超えています。Crahsは東京を中心に活動されているバンドなので、元々都内にいた時には仕事終わりや休みを取ってCrahsに会いに行っていました。
しかし、現在は都外で生活しており、前のようになかなか会いにいけません。Crahsのある日常がぷつんとなくなってしまい、音楽に依存していた私にはなかなか受け入れ難かったです。
そんな中で、CrahsさんがYouTube(お散歩Vlog)を始めたときは、どう思いましたか?
Crahsは、ライブだけでなく、様々な方面で「楽しい場所」を提供してくれるバンドです。だから、「また、私たちをわくわくさせてくれるんだな」と思いました。
何か心境や生活に変化はありましたか?
現在、Crahsのお散歩Vlogは毎週更新されていますが、それが今の私のモチベーションになっています。文章がメインのTwitterやblogに比べると、Crahsがより近くにいるなと感じます。
私とCrahsはファンとアーティストの関係ですが、例え暮らす地域が違ってもCrahsがこうして生きているから、私も頑張ろうって思えるんです。(ちょっと大袈裟ですが笑)
素晴らしい・・・
まさに、Vlog(動画)の良さが色濃くでていますね。僕自身、「バンド×Vlog」の可能性は感じており、別の記事でも書いているのですが、Vlogを活用することによりバンドに「親近感」を感じることができますよね。
これを実際のファンの方から聞けて、すごく興奮しています(笑)
「Vlog×ミュージックビデオ」は、二度も三度もおいしいコンテンツ

Crahsさんが実践する「Vlog×ミュージックビデオ」ですが、どのような魅力があるのでしょうか?
繰り返しになりますが、Vlogは曲だけじゃなく、Crahsの生活感が垣間見れるのでCrahsの存在をより身近に感じられるツールです。
ライブ中のかっこいいCrahsだけでなく、彼らの私生活を垣間見ながら曲も聴ける、二度も三度もおいしいコンテンツだと思います(笑)
確かに、好きなバンドの曲を聞きながら、私生活も覗けるのって、超贅沢ですね(笑)
かっこいいバンドマン、かわいいアイドルも、素の表情や私服が見れた時、やっぱりファンは嬉しいじゃないですか(笑)
嬉しいですよねー、その「普段見えない部分を見たい」というニーズは、確実に高まってきていると感じます。
では、今後もCrahsさんにはVlogを続けて欲しいですか?
もちろん!Crahsに限らず、全国のバンドがやるようになったら絶対に面白いと思います!
Crahsは東京のお散歩vlogですが、お散歩に限らずともvlogには様々なアプローチの可能性がありますよね。各々の色が出て、新しい曲やバンド、音楽のジャンルへ一歩を踏み出すきっかけになるのがvlog×musicの可能性だと思います。
(素晴らしい考察だな)
まさに!その通りだと思います。
地域隔てなく各地に散らばる様々な音楽に出会えるきっかけに
最後の質問なのですが、Crahsさんに「こんな動画だして欲しい!」とかありますか?
Crahsはデザインフェスタに出店する際に、健人さんが1からバッグをメインにさまざまなアイテムを作っております。ですので、普段撮影や編集に回っている健人さんの作成風景をも見てみたいですね!

確かに、その裏側は面白そうですね!あとは、「ミュージシャンを兼業でやる人」のリアルな日常とか見てみたいです。
音楽だと、スタジオ練習の光景をビデオに回して、それを既存の曲に合わせて編集、なんて言うのも面白いと思います。もちろん、曲なしのリアルなやり取りも興味ありますね。
バンドのリアルな裏側は絶対需要があると思っています。
撮って編集するのは大変ですが、今ではスマホひとつあれば、撮影も編集もできますから、ぜひやって欲しいですね。
※関連記事「【完全版】スマホでVlog制作!撮影・編集・発信までを徹底解説」
CrahsのVlogも、iPhone一台で撮影から編集までしているとお聞きしました。あんなクオリティの高い作品が作れる時代の進化と、撮影・編集されている健人さんの技術に感心しております。Vlogって気張らずにできるコンテンツなんだと思います。
そうなんですね、iPhoneだけで、、、すごい。
だからこそ、いろいろなバンドのVlog×ミュージックビデオを見たいです。
私がライブハウス遊びを覚えたのはCrahsに出会ったのがきっかけです。このように、地域隔てなく各地に散らばる様々な音楽に出会えるきっかけのひとつにVlogが広まればいいなと思っています。
おっしゃる通りですね。
CrahsさんのようにYouTubeという場所で発信活動をすることにより、今までバンドや音楽に出会ってこなかった人に、音楽を認知してもらうキッカケになると思います。
Vlogは発想次第で日記がわりにもなるし、PRにもなる。まだまだ表現の可能性を秘めたカテゴリのひとつです。Vlogがメジャーなコンテンツへと躍進することを心より願っております。
ありがとうございます!
Vlog Magazineも「Vlogの魅力」を、多くの人に届けられるように頑張ります(笑)
今回の取材を通して、気づいたことがあります。
冒頭でも書いた通り、うたこさんからDMが届いたとき、「わざわざ”他人”のVlogを紹介してほしいとは何事だ?」と思いました。
でも、それが勘違いなのだとすぐに気づきました。
おそらく、うたこさんにとってCrahsさんは「他人」ではなく「大切な存在」なんだと思います。(やり取りをしていて、強く感じました。)
この関係性を作っているのは、間違いなくCrahsさんの努力だと思いますし、「Vlog」がそれを加速させているのかなと。
ライブには、その場でしか体験できない”臨場感”や”近さ”がありますが、Vlogは遠距離にいるファンとコミュニケーションを取る手段になりえます。
この記事をキッカケに、Vlogを始めるバンドマン・ミュージシャンが増えれば、本当に嬉しいです。
当メディア「Vlog Magazine」では、そんなVlog発信をサポートする情報を発信していますので、ぜひ他の記事もご覧になってくださいね!
うたこさん、取材へのご協力ありがとうございました!